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ヨーロッパで進むオンライン決済。その理由とは?

ヨーロッパでは商品を購入するとき、スマホなどのモバイル端末で支払いを行う人が多いことがわかりました。

PayPalが2016年に行ったヨーロッパ圏19カ国の36,000人を対象にした調査では、スマホやタブレット、ウェアラブルデバイスなどで支払いを行う人の割合は54%にものぼることが明らかになりました。

A new study shows that 54 percent of European consumers regularly use their mobile device to make payments. The number of consumers making mobile payments has tripled in the past year, as 18 percent used mobile payments to pay for goods and services last year.

(訳:新しい調査では、ヨーロッパの消費者の54%が支払いを行うためにモバイルデバイスを定期的に用いることが明らかになりました。昨年は18%の人が商品やサービスのためにモバイル・ペイメントを利用しましたが、モバイルデバイスによる支払いを行った消費者の数はここ1年の間で3倍になりました。)

出典:ecommerce News Europe 54% of Europeans regularly make mobile payments
https://ecommercenews.eu/54-europeans-regularly-make-mobile-payments/

ヨーロッパではなぜモバイルデバイスによる支払いが増えているのでしょうか。以下ではヨーロッパで広く用いられるようになったモバイル端末による決済やオンライン決済について述べていきたいと思います。

なぜヨーロッパではモバイルデバイスによる支払いが増えているのか

ヨーロッパでモバイルデバイスでの支払いが増えているのは、単純に便利であるからという理由が挙げられます。

モバイル端末を利用した支払いはレジ等でお金を探す必要がなく、端末をかざすだけで決済が完了します。また近年はECサイトを利用する人も増加していることから、クレジットカードや銀行のカードを使ったオンライン決済も多く利用されています。

特にイギリスでは調査対象の消費者のうち74%はモバイルペイメントユーザーで、そのうち43%は生活でかかる請求やバスのチケットといった日常的な支払いももちろん、高価値帯の商品もモバイル端末から購入すると上記の記事の中で述べられています。日常の買い物を行う感覚で高級品も気軽にモバイル端末から購入していることがわかりました。また、オンラインペイメントの伸び率が大きい国としてトルコやルーマニアといった新興国についても触れられています。

モバイル端末、特にスマホの所有率はこれから伸びると見られており、2020年には世界の人口の7割がスマホを所有するとも言われています。スマホを利用したEコマースはこれからも伸びていくと予測できます。

参考:海外向けECにはスマートフォンがカギとなる理由~各国の普及率から見る越境ECの可能性~

どのデバイスによる利用が多いのか

2014年9月〜10月にかけてPayPalが行ったスマートフォンによるオンラインペイメントの調査(22カ国の17,500人の回答者を対象)によると、伸び率が高いのがトルコです。12ヶ月前に比べると、53%の消費者がスマートフォンを用いた支払いを行っていることがわかりました。

ヨーロッパ域内ではスマートフォンを用いた支払いを行っている人の割合は20%~30%半ばにとどまりましたが、PayPalは2013年から2016年にかけてモバイル端末を利用したオンラインショッピングは22カ国全体でみると平均42%をマークすると予測しており、これに対してEコマースの年間利用伸び率は13%程度と見込んでいます。

北欧においてモバイル端末を用いたオンラインショッピングの利用は増加するとPayPalは予測しており、スウェーデン52%・ノルウェー54%・デンマーク55%と高い数値を見込んでいます。

出典:Ecommerce News Europe The current mobile commerce situation in Europe
https://ecommercenews.eu/current-mobile-commerce-situation-europe/

どの年代層がスマートフォンを用いて支払いを行っているのか

PayPalはさらにどの年代層がスマホによる支払いを行っているのかについても調査しています。

スマホによる支払いを行っているのは18歳~34歳までの年代層が多く、調査が行われた22カ国各国において50%以上がこの年代層による利用です。スマートフォンを利用した買い物は、どの国においても若い世代の消費者に用いられていることが特徴的と言えます。

モバイル・オンラインペイメントにつきまとう問題- スキミング被害や不正利用

モバイルペイメントやオンラインペイメントについて回るのが、スキミング被害や不正利用です。ヨーロッパの中だけで言うと、18億ユーロもの被害が出ており、突出して多いのがイギリスとフランス。Ecommerce News Europeの記事の中ではイギリスとフランスにおける詐欺被害額はヨーロッパ域内の被害総額の4分の3を占めると説明されています。イギリスにおいて2016年の詐欺被害額は前年より9%増加し、703百万ユーロ(1ユーロ130円で計算した場合、9,139億円)となっています。

The value lost to fraud was worth 646 million euros in 2015, but increased by 9 percent to about 703 million euros last year.

(訳:詐欺による価値の損失は2015年では価値にして646百万ユーロに値するが、昨年※は9%上昇し703百万ユーロであった。)※2016年

(出典:Ecommerce News Europe UK and France account for 73% of European card fraud)
https://ecommercenews.eu/uk-france-account-73-european-card-fraud/

こちらは2016年のヨーロッパにおけるカード詐欺を各国の前年比率で高い順に並べた図です。前年と比べ最も伸びているのはスウェーデンで18%、その次にポーランド10%、次いでイギリス9%の順となっています。

(出典:Ecommerce News Europe UK and France account for 73% of European card fraud)
https://ecommercenews.eu/uk-france-account-73-european-card-fraud/

クレジットカードやデビットカードなどを不正に利用されたにもかかわらず、カードの保持者はなかなか気づかないこともあります。オンラインショッピングではクレジットカードやデビットカードの個人情報を不正に取得されることで行われる詐欺と常に隣り合わせです。またATMやレジのカード読み取り機器に取り付けられたスキミング機器によって不正利用されることも多発しています。

カード会社などはこうした不正利用を防止するためにセキュリティを高めていますが、新手の詐欺手口が発生するたびに対応することになるため、いたちごっこが続いている状態です。

Apple Pay, Android Payやフィンテック企業によってより便利に

近年はスマホにダウンロードすることで使えるペイメントアプリが次々と登場しています。ペイメントアプリはユーザーの銀行口座やクレジットカード、デビットカードと紐づけることで買い物や送金を簡単に行うことができます。ペイメントアプリが最も浸透している国は中国で、AliPayやWeChatPayが主流ですが、ヨーロッパではどのペイメントアプリが用いられているのでしょうか。

ヨーロッパではApple Pay やAndroid Payといったアプリをダウンロードして使うことができます。

Apple Payと銀行口座を連携できる国はヨーロッパだとフランス・アイルランド・イタリア・イギリス・スペイン・スイス、ロシアです(2017年9月26日時点)。Android Payはクレジットカード、デビットカードなどを紐づけることで利用できるようになります。

ペイメントアプリもさることながら、ヨーロッパ発のフィンテック企業も次々に誕生しています。フィンテックは簡単に言うとIT技術と金融を融合させたもので、IT技術により支払いや送金、入金などを便利にします。

フィンテック企業の投資先としてイギリス・ロンドンは突出しており、2017年には421百万USDもの投資が行われました。その次に多いのがドイツ・ベルリンで140百万USD、その次がスウェーデン・ストックホルム96百USDとなっています。

http://www.growthbusiness.co.uk/top-european-fintech-firms-2017-revealed-2551170/
参考:Growthbusiness.co.uk Top European fintech firms of 2017 revealed

フィンテック企業の例として、イギリスでは通貨の異なる金銭の送金・入金を便利に、かつ送金手数料を低く抑えることができるTransferWise(トランスファー・ワイズ)があります。

Transfer Wise
https://transferwise.com/

またドイツ・ベルリンに本社があるオンラインバンクのN26も有名なフィンテック企業です。

N26
https://next.n26.com/en-de/

こうしたフィンテック企業はユーザーに使いやすくシンプルなプラットフォームを提供しており、利用者の数は増加しています。このようなプラットフォームを利用しているのは若い世代の人たちで、より便利で使いやすいものを取り入れることに長けています。さらに、多くのフィンテック企業が提供しているプラットフォームはモバイル端末からも操作できるものが多いため、ユーザーの利便性を高めています。

支払いの際はクレジットカードやデビットカードを用いている人も多いですが、ヨーロッパにおいてモバイル端末による決済やオンライン決済が増えているのは、こうした便利な技術を利用することによって支払いを行うことがより簡単になったからだと言えます。

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