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バローとココカラファインが業務提携。「食」と「ヘルスケア」を融合した新業態の開発へ

東海・北陸地域を中心にスーパーなどを手掛けるバローホールディングスと都市部を中心にドラッグストアを展開するココカラファインは、業務提携すると発表しました。

バローはスーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンターなどの地域のニーズに対応した事業展開を行っており、製造から小売まで一貫して行う体制の構築と、店舗オペレーションの効率化を進めています。特にドラッグストア事業は「成長ドライバー」として位置づけており、ドラッグストアとしての専門性の強化と併せて、食料品などの商品拡充による利便性の向上を図っています。

ココカラファインは日本全国にドラッグストアと調剤薬局を展開しており、利用者のニーズを聞き出して高付加価値商品を販売するカウンセリング販売に注力しています。また調剤薬局は業界トップクラスの業績を誇り、調剤のデータ管理システムで安全・安心な調剤サービスを提供するだけでなく、教育制度を整備することで薬剤師の人材育成にも力を入れています。

今回の業務提携によって両社のドラッグストア・調剤薬局の合計は約1,700店舗となり、ツルハホールディングスに次ぐ業界第2位の店舗数を誇る企業グループが誕生します。両者の提携により、製造や物流といったインフラの共用による効率化の他、バローの「食」とココカラファインの「ヘルスケア」のノウハウを共有することでシナジー効果を生み出すことが期待でき、新業態を開発すると公表しています。

成長を続けるドラッグストア業界

今回の業務提携は、少子高齢化などで国内需要が先細る国内事業の中で、ドラッグストア業界が毎年成長を続ける数少ない産業であるという背景があります。高齢化が進展し、消費者の医療費の支出が増加しているのです。

また、ドラッグストア・調剤薬局は「販売する商品の利益率が高い」「薬剤師などの専門職が必要で、参入障壁が高い」といった特徴があります。

今後消費者がドラッグストアを利用する機会はますます増加すると予想されます。今回のバローとココカラファインの提携は、ドラッグストアの利便性を向上させるための戦略的な提携と言えます。オペレーションの効率化を行いながら商品点数を増やす事で、企業としての競争力を計ることが目的です。また食とヘルスケアに関するノウハウを共有して商品開発を行うことで、将来的な成長も視野に入れた提携と言えるでしょう。

バロー、ココカラファイン/食やヘルスケア関連分野で業務提携
https://www.ryutsuu.biz/strategy/k013120.html

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