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実店舗運営の中でウェアラブルデバイスはどのように活躍するのか

ウェアラブルデバイスは今後ますますユーザー数が増加していくと予想されている革新的なスマートデバイスで、いずれはスマートフォン以上に生活には欠かせないものとなっていく可能性を秘めています。

自身の健康管理など、プライベートでの活用に注目が集まる一方、その合理性からビジネスの現場においても活躍が期待されており、業種によってはすでに実践的に導入しているケースも存在します。

どのような業務を担うのかによって使い方は大きく変わってくるとは思いますが、どんな業種にも使用者のパフォーマンスを大きく向上させてくれることになるでしょう。

今回はそんなウェアラブルデバイスを小売業、特に実店舗での小売に携わる現場において、ウェアラブルデバイスがどのように活躍できるのかを考えていきたいと思います。

  • ウェアラブルデバイスの出荷数は増加傾向に
  • 店舗でも活躍が期待できる
  • 店舗のIoT化でさらに効果的な運営が可能に

ウェアラブルデバイスの現状

増加傾向にある利用者

スマートフォンのようにただ手で持つだけではなく、着用できるスマートデバイスとして注目を集めるウェアラブルデバイスですが、IT専門調査会社であるIDC Japanの2017年の調査によりますと、2017年のウェアラブルデバイスの出荷台数は1億2,550万台、2021年には2億4,010万台にものぼると予測されています。

参考:https://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20170921Apr.html

最もポピュラーになるデバイスは

それでは、どのようなウェアラブルデバイスが主流になるのでしょうか。いくつか見ていきましょう。

スマートウォッチ

ウェアラブルデバイスの中で、当面の間最もポピュラーになると考えられているのが腕時計型のデバイス、いわゆるスマートウォッチです。
今後5年間の間は、マーケットの中で多数派を占めるとされているスマートウォッチは、スマートフォンのような携帯電話との連携によって様々な機能拡張が付与されるようになっていきます。

Amazon.co.jp: スマートウォッチ
https://www.amazon.co.jp

ブレスレット型デバイス

腕につけるという意味ではブレスレット型のデバイスも現在は普及しており、主にヘルスケアやストップウォッチ機能を搭載したスポーツ用品としての活躍が目立っています。
しかしながら多機能性においてはスマートウォッチに劣るということもあり、普及率は次第にスマートウォッチが優勢になっていくだろうという見立てもあります。
機能を絞って安価なデバイスとして市場を形成されていくことが予測できるでしょう。

https://www.fitbit.com/jp/flex2

ヘッドセットデバイス

あるいはヘッドセットやゴーグル型のような、耳や目に近いところで着用するデバイスも現在開発が進んでいるタイプのデバイスです。

耳掛けヘッドセットはいわゆる通常のトランシーバー的な役割に加え、スマートフォンなどと連携した音声通話や音声操作が可能になることが期待されています。
こちらは現在クラウドファンディング中の「Earband V-08」。
スマートウォッチから耳掛けボディ部分を取り外し、耳にセットして通話や音声アシスタント、生体データも取得できるという製品です。

https://www.indiegogo.com/projects/earband-world-s-1st-two-in-one-smart-bracelet-technology#/

ゴーグル型デバイス

ゴーグル型は、前述のヘッドセット型が持つ役割に加え、ゴーグルのレンズ部分をスクリーンとしながら様々な情報を映し出し、着用者の生活をサポートするといった役割を担うことができると言われています。

スマートコンタクトレンズ

最近ではゴーグルだけでなくスマートコンタクトレンズの開発も進んでいるということで、直接眼球に情報を映し出すようなことが一般的になる時代が訪れるかもしれません。

参考:http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/event/15/121300162/121300002/?rt=nocnt

スマート衣類

そして新たに注目を集めているのがスマート衣類です。体調管理を行ってくれる作業着や足のサイズを計測するスマートシューズなど、まさにウェアラブルなスマートデバイスが次々と世に生まれています。

私たちの服にコンピューターが搭載されていることが珍しくない時代も、すぐにやってくることでしょう。

http://www.hitoe-toray.com/

実店舗におけるウェアラブルデバイスの活用方法

このように様々な発展を見せるウェアラブルデバイスですが、実店舗運営においても大きな役割を担うことが期待できます。

コミュニケーション分野

例えばコミュニケーションツールの統合です。日々の業務においては様々なタスクが生じ、その都度ツールを切り替えるというシチュエーションはもはや日常茶飯事と言えるでしょう。

店舗内の他の店員とのやりとりにトランシーバーを使いながらも、他店舗や本部とのコミュニケーションにはPHSを使う、ということはよくあることです。
また、カスタマーサポートにはメールや固定電話を使用するなど、コミュニケーション相手によってツールを選ばなければいけないのは設備費用や煩わしさを考慮すると、コストパフォーマンスの良い方法であるとは言い難いものがあります。

そこで、スマートヘッドセットやスマートウォッチなどを活用し、あらゆるコミュニケーションを一つのツールで、しかし接続方法はコンピューターがリクエストに応じて切り替えてくれるというシステムを導入することができれば、現場の人間の負担が大きく改善されることが期待できます。

また、音声入力機能が進化することで、メールなどの文章入力も全て発声によって行うこともできるようになるでしょう。
送信前のチェックのみスクリーンで確認し、あとは全て音声で操作してしまう世界は、ここ数年で普及していくと考えられています。

在庫管理のスマート化

あるいは在庫管理や売り上げの記録も、スマートウォッチやスマートゴーグル、あるいはスマートコンタクトレンズから閲覧することができるようになるでしょう。
数字の記録や表グラフなど、どうしても目で確認したい情報はいつの時代でも存在するものですが、着用しているだけで支持に応じて目の前に表示してくれるようになるのは非常に便利です。

そこに上のような音声入力が加われば、もはやスマートフォンやタブレットをわざわざ持ち出す必要はなくなり、店舗に設置しておくだけの存在となるでしょう。

在庫管理においてはスマート衣類が役に立つことになるかもしれません。
現在はRFIDタグなどは専用の手持ちリーダーを使って管理していますが、開発の進むスマートグローブなどが普及すれば、商品を手でかざすだけ、あるいは商品を持ち運ぶのと同時にタグの読み取りができるようになり、自動的に商品情報が更新されていくということができるようになるでしょう。

POSレジがスマートウォッチに?

非固定型POSの中で、注目を集め始めているPOSがあります。それがウェアラブルPOSです。体に装着するデバイスのため、いつでも、どこでも決済が可能になります。
レジ待ちの行列の解消や、在庫確認の迅速化に効果が期待されています。

接客ツールとしての活用

ウェアラブルデバイスの活用は、接客中においても効果を発揮することが期待できます。

  • 電話による在庫問い合わせや値段の確認時間を削減して無駄のない情報提供を行えるようになる
  • 自動でAIがその商品に関するネット上の情報を検索し、商品購入につながるような情報、例えば最安値やレビュー、使用している動画などを装着者に提示する
  • ケースに応じて、商品情報をお客様に紹介できるようサポートしてくれる

といった使い方も可能なはずです。

実店舗のスマート化でECに引けを取らない利便性を獲得する?

店舗全体のIoT化で相乗効果を発揮

これらの想定されるケースを考えると、ウェアラブルデバイスは店舗運営において強力な味方となることが考えられます。
現在では、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスが小売を支える存在として注目を集めていますが、ウェアラブルデバイスが進化すれば、いずれはこちらが主流となることは間違い無いでしょう。

また、設備のIoT化も同時に進めていくことで、ウェアラブルデバイスの使い勝手は更に向上し、一つの店舗をスタッフ一人で運営することも難しくなくなるかもしれません。
裏方業務を効率化し、接客にかかる時間も短縮することで、多くの業務を少人数でこなすことができるようになるでしょう。

ECとの差別化が明確に

このようなスマートで無駄のない店舗は、利用者にとってECにも負けず劣らずの利便性を獲得することにも繋がりそうです。
ECのメリットはいつでもどこからでも注文し、家に届けてくれるというものですが、デメリットとして商品の比較や実物を確認しづらい、到着まで日数がかかるというものがあります。

そのため現在の家電量販店などはEC購入するための見本市となっている側面もあるのですが、店舗がEC並みのスマートな情報管理がなされていれば、来店客を購入へと結びつけられる可能性も大きく上昇することが期待できます。

実店舗の良さは「その場で見てその場で買う」というスピード感にあるとも言えますが、この特徴を伸ばしてくれるのがウェアラブルデバイスであると言えそうです。

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