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何度も使えるギフトカード「プリペイド式ギフトカード」導入のメリットデメリット

店に何度も足を運んでもらうための方法には、さまざまなものがあります。代表的なもののひとつが、ポイントカードです。たまったポイントを会計に使えたり、商品と交換できたりするポイントカードは、店に通う理由になりえます。

もうひとつが、今回ご紹介するギフトカードです。最近では、コンビニエンスストアや家電量販店の店頭やレジ前で売られているのを多く見かけるようになりました。

ギフトカードの種類や、導入することによる店舗側のメリットについてご紹介します。

【目次】

ギフトカードとは

ギフトカードとは、古くは「金券」と呼ばれて使われてきたもののこと。商品券とも呼ばれています。自分で使うほか、贈りものとして購入されることも多いです。

金券は日本では江戸時代から使われてきたもので、始まりは鰹節の引換券として発行されたものだといわれています。当時のものは銀を用いて作られており、その後広まった紙の金券・商品券と比べると金券そのものに価値があったのが特徴でした。

その後、商品券の利便性の高さが広まり、京都駿河屋が発行した羊羹商品切手、明治時代に日本橋三越が発行した呉服物切手など、多くの商品券が生まれました。

ギフトカードの種類

現在使われているギフトカードには、「紙タイプ」「プリペイドカードタイプ」の2種類があります。

それぞれについてご紹介します。

紙タイプ

紙幣のような紙の商品券です。1枚500円、1,000円など紙幣と同じように額面が決まっており、現金と同じように使います。ただし、現金のように差額がお釣りとして支払われることがない店が多く、基本的には商品券+現金で支払うケースが多いです。

百貨店や家電量販店など店独自の商品券のほか、VISAやJCBなどクレジットカード会社が発行している商品券もあります。

また、紙タイプの商品券と同様使い切りタイプの商品券のなかには、紙ではなく磁気カードのものもあります。テレホンカードや図書カードといえばわかりやすいでしょう。図書カードは紙タイプのものから磁気カードタイプに切り替えられました。

プリペイドカードタイプ

紙タイプが使い切りタイプであるのに対し、何度でも利用できるギフトカードがプリペイド式のものです。現在、家電量販店やコンビニエンスストアの店頭で販売されているのは、こちらのタイプです。

プリペイドカードタイプのギフトカードは、カードに現金をチャージすることで利用できます。贈りものにする際は、希望の金額をチャージしたうえで贈るほか、〇円分とチャージ金額も含まれた形で販売されているものを選びましょう。

紙タイプと比べて丈夫なうえ、使い切ったあともチャージして何度も繰り返し利用できるのがメリットです。

プリペイドカードタイプのギフトカードは、電子マネーとも呼ばれています。電子マネーには、ギフトカードだけではなく、私たちが日常生活を送るなかで利用しているものも多く含まれています。例えば、以下のものはすべて電子マネーです。

  • 公共交通機関発行のカード(Suica、PASUMOなど)
  • 金融機関発行のデビットカード
  • セブンイレブンが発行しているnanacoカード
  • Amazonギフト券
  • iTunesギフトカード

ここで特徴的なものは、オンライン上で使う電子ギフトカードです。Amazonギフト券やiTunesカード、GooglePlayギフトカードなどは、実売店舗で使うものではありません。カードに前払いでチャージを行い、アカウントにカードに記載されているギフトコードを登録しておくことで、買いものに利用できる仕組みです。

コードさえわかればチャージされた金額を誰でも使えてしまうため、一時は騙してチャージ済みのコードを入手する詐欺が問題視されました。

プリペイドカードタイプのギフトカードのメリットは、クレジットカードに抵抗感がある人でも使いやすい点だといえるでしょう。チャージにクレジットカードを紐づけているケースを除き、ギフトカードを利用する際に個人情報のやり取りは発生しません。チャージ分しか使えないため、使い込みすぎてしまうリスクがない点も安心できるといえるでしょう。

紙製のギフトカードとは異なり、ギフトカードにポイントカードの機能を付け加えられるのも特徴です。

ギフトカード決済を導入するメリット・デメリット

次は、ギフトカード決済を導入するメリットとデメリットについて考えてみましょう。まずは、JCBやVISAなど、さまざまな店舗で使えるギフトカードについてのメリット・デメリットです。

ギフトカード決済導入のメリット

ギフトカード決済を導入するメリットは、顧客の購買ハードルを下げることです。たとえ贈られたものであっても、現金の場合は慎重に使いたくなるのが人の心理です。その点、ギフトカードであればお金を使う感覚が弱まるため、買いものをしやすくなるといえます。

ギフトカード決済導入のデメリット

ギフトカード決済を導入した際のデメリットは、手数料による利益率の低下です。クレジットカード決済と同様の手続きを行うため、JCBやVISAが発行しているギフトカードの場合は手数料が発生するのです。

また、JCBギフトカードやVISAギフトカードは、現金化するために各クレジットカード会社にギフトカードを郵送しなければならない手間がかかる点もデメリットだといえるでしょう。

独自ギフトカードを導入するメリット

次は、会社やサービス・店舗が独自に発行するギフトカードを導入することによるメリットを考えてみましょう。

なお、ここで言及しているギフトカードは、プリペイドカードタイプのものを想定しています。

売上への反映

提携店であればどこでも使えるギフトカードと異なり、独自のギフトカードは対象店・サービスでしか使えません。

自分用に購入した人もプレゼントとして贈られた人も、必ずその店で支払いに利用するため、売上に直結することがメリットです。

管理コストの削減

紙タイプのギフトカードの場合、レジの清算作業に手間が増えるデメリットがあります。紙幣と同様、集計をしなければならず、現金化するために本社に送付するといった手間も必要となるためです。

また、紙への印刷のほうがチャージ式のギフトカードよりも作成コストは一見安いように思えますが、継続して使ってもらうためには、常に一定量を発行する必要があります。チャージ式のギフトカードは一度発行したあとは同じカードを使い続けられるため、結果的にコストが下がるといえるでしょう。

ブランドの認知

プリペイドカードタイプのギフトカードは、カードデザインにこだわることをおすすめします。店名やロゴを盛り込むことでブランディングに役立てることも可能です。

プレゼントとしても、デザイン性の高いギフトカードのほうが喜ばれることでしょう。定期的にデザインをリニューアルしたり、季節感のある限定デザインのカードを作ったりすることでも、ブランドの話題性や認知度を高めることができるでしょう。

リピーター顧客の獲得

プリペイドカードタイプのギフトカードを利用することによるメリットを付帯することで、リピーターを増やすことができます。

利用者へのメリットとして挙げられる例には、ギフトカードでの支払いによる割引特典のほか、チャージ額に応じたポイント付与率のアップがあります。

たとえば、カフェチェーン・ドトールコーヒーが発行しているギフトカード「ドトールバリューカード」は、1度のチャージ金額が2,000円以上の場合、チャージ金額の最大10%分のポイントがボーナスとして付与されるのです。

こうした顧客へのメリットを用意することで、チャージ金額を使い切ったまま使わなくなるのではなく、再チャージへとつなげられるでしょう。特に、そのブランドが好きで自ら購入した層だけではなく、プレゼントとして贈られた人が新たな顧客になることが期待できます。

ギフトカードの事例

現在では、多くの企業がプリペイドカードタイプのギフトカードを発行しています。

<プリペイドカードタイプのギフトカード一例>

  1. ドトールコーヒー「ドトールバリューカード」
  2. スターバックスコーヒー「スターバックスカード」
  3. UNIQLO「ユニクロギフトカード」
  4. 無印良品「MUJI GIFT CARD」

ドトールコーヒー「ドトールバリューカード」

カフェチェーン・ドトールコーヒーが発行しているプリペイド式ギフトカードです。前述したように、2,000円以上をチャージすればボーナスポイントとして10%が付与されるメリットがあります。

ドトールのほか、系列店のエクセルシオールカフェでも利用できるカードです。

スターバックスコーヒー「スターバックスカード」

スターバックスコーヒーが発行している「スターバックスカード」は、デザイン性の高さがプレゼントにもぴったりです。チャージはオンラインでも可能。頻繁に使う人はオートチャージも利用できます。残高補填サービスがついているため、高額入金後に紛失してしまったというときにも安心ですね。

オンラインショップでは、ギフトカードだけではなく、マイボトルやステンレスカップなど、スターバックスグッズとギフトカードをセットにしたギフトセットも販売されています。

ギフトカードのデザインも、ギフト仕様のものが用意されているため、選ぶ楽しさも感じられるカードです。

UNIQLO「ユニクロギフトカード」

3,000円、5,000円、10,000円から選べるギフトカードです。のしデザインや期間限定デザインなど、数種類から選べます。有効期限があり、カード発行日から3年間で利用する必要があります。

無印良品「MUJI GIFT CARD」

無印良品が発行しているプリペイド式のギフトカードです。無印良品のほか、ネットストア、Caf’e&Meal MUJIでも利用できます。UNIQLOと同様、有効期限があります。期限日は最終利用日から3年間です。

なお、MUJI GIFT CARDはは2019年1月31日より新規発行・チャージを一時停止しています。廃止されたわけではないため、再開の知らせは公式サイトから確認してください。

独自プリペイドギフトカードを導入するには

個人店や小規模事業では、プリペイド式ギフトカードの導入にハードルを感じることがあるでしょう。そこで、利用したいものが、独自のプリペイド式ギフトカードを注文できるサービスです。

Square ギフトカード

https://squareup.com/jp/ja/software/gift-cards

決済サービスの「Squere」では、ギフトカードのサービスも提供しています。
Squereのアカウントが必要ですが、1枚単位から注文できるため、チェーン店でなくても導入しやすいのがメリット。手数料はクレジットカードによるチャージ時のみです。月額費用や使用料もかからず、シンプルに作成にかかる費用だけでプリペイド式ギフトカードを導入できますよ。

オリジナルデザインのプリペイド式ギフトカードは、店舗のブランディング施策としても役立つものとなるでしょう。

提供サービスを使えば、ギフトカード利用時の売り上げ分析も行えます。

また、デジタル式でもギフトカードを導入できます。物理的なカードは財布を圧迫することもあるため、デジタルギフトカードも今後利用が増えてくるのではないでしょうか。

オリジナルデザインのギフトカードを導入し、売上向上につなげよう

何度も繰り返し使えるプリペイド式ギフトカードは、すでに自店のファンとなっている顧客以外の顧客に向けても意味のあるものです。

「どうせならカードを持っている店舗に行ったほうがお得になる」という意識により、競合店から自店への集客が期待できるためです。

デザイン性にもこだわったギフトカードは、所有欲も満たされるもの。今回の記事を参考に、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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