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POSレジとは?知っておきたい6つのこと【最新保存版】

「POSレジって聞いたことあるけど、実は何かはよくわかってない」
「POSレジを使うメリットって何なの?」
と思っている方。

話題になることも多いPOSレジ(ポスレジ)ですが、実際に何なのかはわかりにくいですよね。

便利な機能がたくさんあって操作が難しそうなポスレジですが、概要を理解するだけならすぐにできます。

まずはこの記事でポスレジを大まかに理解しましょう!

【目次】

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POSレジ(ポスレジ)とは?

POSレジのPOSとは「Point Of Sales」という英語の頭文字を取ったもの。

簡単に説明すると、お客様と金銭のやりとりをした時点での販売情報を管理するシステムを搭載したレジです。

Wi-Fiなどのネットワークを通して、レジから販売情報が集められます。
そして、その結果が蓄積・分析されることでサービス・商品を改善でき、お店の売り上げアップや戦略変更をすることが可能なのです。

また、在庫管理と連携させることで、仕入のサポートや不良在庫を減らすこともできます。これにより、売れ筋の商品を仕入れて売上がアップするはずです。
ポスレジを使うことでお客様とのやりとりがリアルタイムで記録されるだけでなく、それが在庫管理や経営に活かせます。

レジ、POSレジの歴史

1878年にアメリカのメーカーで開発され、日本に導入されたのは1897年。当時は入出金を記録する機能が中心だったレジスターは、「register=登録、記録」という意味があり、日本語では「金銭登録機」と翻訳されました。

店舗で商品やサービスの金額を計算・登録する操作をし、決済の不正を防ぐために生まれた端末であるレジスターは、船の機関室のエンジンやボイラーなどの計器がデザインの原型となった重厚な機械の時代を経て、やがてパソコンへ、さらにクラウド連携したタブレット型へと進化してきました。

様々な機能を一体型にした多店舗向けのポスレジシステムも、小売、飲食店、美容、観光など、あらゆる業態で活用されています。しかも決済など会計上の処理だけでなく、在庫管理や経営のデザインまでサポートできるのも特徴です。

参考:POSシステムとは?~詳解POSシステムの全方式と最新情報

POSレジとレジスターの違いは?

分かりやすく説明すると、

  • レジスター(キャッシュレジスター) = サービス・商品の対価としてお客様と金銭のやりとりをする時に、金額の計算や販売商品の登録を操作するための端末
  • POSレジ(ポスレジ) = お客様と金銭のやりとりをした時点でのリアルタイムな販売情報を管理するシステムを搭載したレジ端末

たとえば、500円の価格でサービス・商品を買ったお客様がいた時に、

  • レジスターでは、レジに「価格:500円」の買い物
  • POSレジでは、クラウド上(ネット上)に「価格:500円」の買い物
    • というデータが保存される場所が違うというもの。

      つまり、ものの違いではなく、機能の違いがポスレジとレジスターの違いなのです。

      POSレジを使う5つのメリット

      じゃあポスレジを使うメリットは何があるの?

      という方向けに、ここではポスレジを使う5つのメリットをご紹介します。

      その5つとは、

      1. POSレジを使うメリット1:業務の効率化
      2. POSレジを使うメリット2:データ収集と分析
      3. POSレジを使うメリット3:不正防止
      4. POSレジを使うメリット4:打ち間違いによる販売防止
      5. POSレジを使うメリット5:売り上げを一元管理

      です。

      それでは、以下具体的にご説明しますね。

      POSレジを使うメリット1: 業務の効率化

      まず、これまでレシートで発行された情報を、最後にまとめるという手間が省け、業務の効率化が可能となります。

      たとえば、焼肉屋さんで食べ放題が1日で153件注文されたとして、従来はその注文のレシートをわざわざ数えていました。
      ですが、このポスレジを使えば、注文された時点で自動で伝票の情報が記録されます。そしてネット上に何件注文されたかのデータがこれも自動で記録されるため、最後にその数を確認するだけで済むのです。

      さらにその売り上げ金額も自動でポスレジが計算してくれるため、圧倒的に業務の効率化が狙えるのです。
      もちろん、注文の情報をレシートで発行して、伝票を記録するまで全ての作業のためにアルバイトを雇うよりも、経営にかかるコストが安くなるのも明白ですね。

      POSレジを使うメリット2:データ収集と分析

      次に、リアルタイムでのデータ収集と分析が、端末によって自動でできるというメリットです。

      • オーダーされた商品の種類
      • 代金の種類(現金かクレジットかなど)
      • 品物の在庫があるのか、ないのか(在庫管理)

      などのデータが、すぐに確認することができます。

      どの商品がどの時間帯にどれだけ売れているかの人気度も調べることも可能となり、その傾向から販売戦略を練ることもできます。
      そこに年代や性別、来店人数なども組み合わせれば、マーケティングも一度に行えてしまいます。

      また、データとして残るため、過去の同時期の売れ筋などから、飲食店をはじめとした商品のラインナップに活かすこともできます。データを分析して経営のデザインに活かすことも可能です。
      アパレルなどの店舗では、人気の商品の在庫管理や取り寄せ注文などにも活用できますね。

      POSレジを使うメリット3: 不正防止

      3つ目は不正防止です。

      レジの締め作業を行った際の点検が簡単で、一度締め切ると同じ日付での伝票が発行されなくなります。
      30件の会計操作があったのに、伝票発行数は31件だった場合、足りない一枚のレシートは?と点検できます。
      売り上げ金額も自動で瞬時に計算されているので、レジ金合わせをする際に足りなかったらすぐに分かります。

      POSレジを使うメリット4:打ち間違いによる販売防止

      4つ目は、打ち間違いによる販売防止です。

      ポスレジでは、商品の金額をあらかじめ設定できるので、金額の打ち間違いがありません。
      ましてやお会計をクレジットカードのみにしてしまえば、お釣りの間違いをすることもありません。

      それによって、お客さまを待たせる時間も減り、顧客満足度の向上にも繋がります。

      POSレジを使うメリット5: 売り上げを一元管理

      最後は、売り上げの一元管理です。

      たとえば、店舗を複数営業するとなると、売り上げの管理が大変になりますよね。
      でも、ポスレジを使えば、他店舗の売り上げ状況をネット上というたった一箇所でリアルタイム確認ができるのです。

      POSレジの基本的な4つの選び方

      ここまで、ポスレジについて概要を説明してきました。

      ここからは
      ポスレジを実際に導入してみたいんだけど、どう選べばいいの?

      という方に向けて、ポスレジの基本的な4つの選び方をお伝えします。
      基本的な選び方を理解して、自分のお店に合わないポスレジを選ばないようにしましょう。

      1. POSレジの選び方1: 導入の目的を明確にする
      2. POSレジの選び方2: 誰でも使いやすいかどうか
      3. POSレジの選び方3: 規模と拡張性を考慮する
      4. POSレジの選び方4: 運用と保守をどうするか

      それでは、以下具体的に説明していきます。

      POSレジの選び方1: 導入の目的を明確にする

      まず、導入の目的を明確にしましょう。
      というのも、ポスレジには様々な機能があり、機能を追加すればするほどコストがかかってきます。

      たとえば

      • 飲食店ならオーダーエントリーシステムを
      • 小売事業なら棚卸しや出庫依頼を
      • 確定申告用のソフトとの連携を

      など、使う機能と使わない機能の見定めを導入目的からしっかりと判断できるようにしておきましょう。

      POSレジの選び方2: 誰でも使いやすいかどうか

      次に、誰でも使いやすいかどうかです。

      導入して実際に使うのは、店頭に立つアルバイトスタッフや社員です。
      接客や操作が簡単にできるようにタッチパネル式のものにしたり、クレジット機能も備えついているものを選びましょう。

      POSレジの選び方3: 規模と拡張性を考慮する

      3つ目は、規模と拡張性を考慮することです。

      お店が小規模なのか、大規模なのか。
      地域密着型なのか、全国展開していくのか。

      全国展開していくのであれば、システムや機能が追加できるものだといいですよね。

      POSレジの選び方4: 運用と保守をどうするか

      最後に、運用と保守をどうするかです。

      導入してから、

      • 店舗のどこに置くのか(Wi-Fiなどのネットワーク環境や導線も考慮)
      • 商品入力・新商品の追加は誰が行うのか

      など、初期設定が完了したあとの運用については、業者ではなく自社スタッフが覚えていることが必須です。

      もちろん分からないことがある場合は、すぐにメーカーかレンタル・リース会社に問い合わせましょう。

      補足:POSレジを使うために必要なコスト

      「これからポスレジを使いたいけど、どれくらいのお金がかかるの?」

      と思っている方のために、ざっくりとした導入費をまとめました。

      • タブレット端末:10万円以下(無料もあり)
      • POS専用レジスター:100万円以上

      個人店など小さな店舗であれば、タブレット端末のPOSならコストをかけず利用できます。

      これとは別に月額でかかるものが多いので、全体でどれくらいのコストがかかるのかも考えることが大切です。

      POSレジはこれからどうなる?

      1. タブレット型のPOSレジ
      2. カメラで視認するPOSレジ
      3. セルフレジ
      4. ウェアラブルPOS

      などなど、進化を続けているポスレジ。

      タブレット一つでスタイリッシュなレジカウンターを作ることも可能です。
      スペースをとる、重い、導入コストが高いなどのイメージがあったレジスターが懐かしく感じられますね。

      タブレット式ポスレジについて、詳しくは以下をご参照ください。

      簡易なPOSターミナルとしてタブレットが注目を集めています。
      特に、店頭に置く端末にもファッション性を重視するアパレルや宝飾・アクセサリー、ヘアーサロン、飲食業などの分野で、ニーズが高まっています。

      また、パン工房などで使われているのがカメラで視認するPOSレジ
      一つ一つ目視で手打ちしていた過去と違い、今ではパンをカメラでスキャンするだけで種類と料金が判別できるようになっています。

      セルフレジは、レジ待ちの行列や、レジスタッフのコスト削減にもつながっています。

      また、最近ではPOSレジ機能のある端末を体に装着する「ウェアラブルPOS」という端末も導入されてきています。

      支払い方法も

      • クレジットカード
      • 交通系ICカード
      • 電子マネー

      などと、多様化しているため、現金を全く所持していなくても決済をサポートしてくれます。

      今後ますます進化していくポスレジをうまく味方にして、会計をスムーズに行っていきたいですね。

      「これまでの据え置き型ポスレジはもうないの?」
      とお考えのかたは「据え置き型(レガシー)POSレジシステム~メーカー別比較~」をご一読ください!

      補助金を活用してPOSレジシステムを導入しよう

      平成31年(2019年)10月まで延期された消費税の軽減税率制度に対して、ポスレジシステムの改修が必要になりました。
      今の時点で固定税率のポスレジを利用している店舗では、軽減税率に対応できないためです。

      その改修や買い替えの費用の一部を補助金で補うことができる制度が「軽減税率対策補助金」です。
      申請手続きを代行してくれるメーカーもあります。

      「導入したいが、価格がネック」という悩みをお持ちの方は、ぜひ軽減税率対策補助金の申請をされてはいかがでしょうか。

      また、「IT導入補助金」を使ってポスレジシステムを導入することもできます。
      フリーソフトでは使える機能に制限があったり、機能拡張・サポートがないというデメリットもあります。

      こうした補助金をうまく活用して、中小企業でもサポートのしっかりした高機能のポスレジシステムの導入ができる環境になってきました。
      少しでも費用の負担を軽くするための補助金ですので、お店の経営のためにも効率的に利用したいものです。新しいポスレジのほうが業務の効率化も考えられているので、チャンスを見て買い替えるのも一つの手段でしょう。

      補足:POSレジの用語説明

      ポスレジを導入するときは、専門用語も知っておく必要があります。
      ここではよく使われる、

      • 商品回転率
      • 交差主義比率(2、3)
      • 軽減税率

      について説明していきます。

      商品回転率

      商品回転率は、在庫が販売されて売上につながっているかを確認するための指標です。一定期間内で在庫が何個販売(回転)されたかの比率で表されます。在庫回転率と呼ばれることもあります。

      商品回転率が高いと、在庫が多く入れ替わり売上に変わっていることを示します。

      交差比率

      交差比率は、在庫の粗利益と商品回転率と掛けることでその在庫がどのぐらいの粗利益率をあげているのかを確認する指標です。

      交差比率が高いほど、効率的に粗利益をあげていることになります。

      軽減税率

      軽減税率とは、「消費税を上げられるところは上げて、抑えるところは抑える」という税の徴収方法です。飲料や食料品といった生活に密接にかかわる商品と新聞の税率は軽減税率8%に押さえられ、その他のものは標準税率10%に引き上げられています。

      POSレジのまとめ

      進化し続けているポスレジを、うまく使いこなすことができれば、経営のデザインにも役立つこと間違いなしです。
      小売、飲食店、美容、観光など、あらゆる業態で活用できるので、導入を考えてみてください。
      これからは「どのポスレジを使って、どんな店舗をデザインしたいか」をより明確に考えることで、より良い店舗作りが可能になります。

      この記事でお伝えした

      • POSレジを使うメリット
      • POSレジの基本的な選び方
      • POSレジのミライ
      • 補助金を活用してPOSレジを導入

      を参考に、ぜひポスレジの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

      この記事を書いた人
      佐々木ゴウ

      大手Sierや、ECコンサルティング会社での経験を活かし、ファッションや食品などの各種商品ジャンルから、バックオフィス、ITインフラ系まで幅広く執筆が可能。webライティングの講師や、メディアコンサルティング、採用系メディアの編集長なども請け負っている。趣味は盆栽。

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