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スマホとタブレットによりレジが消える?

スマホやタブレットなどのスマートデバイスは様々なものと置き換わりつつあります。音楽プレイヤー、書籍、財布などの機能を備えていく中で、次に取って代わるものはなんでしょうか?それは「レジ」ではないかと言われています。今回は従来型のレジを最新のスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器に置き換える取り組みをご紹介したいと思います。

モバイル機器を決済機器に

高級ブランドのBarneys New York は20を超える店舗の3分の1にあたる7店舗に、クレジットカードやデビッドカードに対応したiPadやiPod touchを導入する予定です。

10代向けのアパレルチェーンであるUrban Outfittersは昨年秋に最後の従来型レジを注文し、将来的には完全にモバイル化するとのことです。

世界最大の小売であるWal-Martは顧客が買い物しながら自分でスマホを使って商品のバーコードをスキャンする「Scan & Go」というアプリをテスト中です。こちらは将来的に支払いまでセルフサービスにする構想があると言われています。

デパートチェーンのJ.C. Penneyは昨年1100店舗に決済機器としてiPod touchを導入しました。顧客の反応は良好だということです。利用状況はというとiPodを通した売上が全体の売上の4分の1に達しました。さらに導入を推し進め、今年の5月にはすべての店員にiPodを支給するということです。

J.C. Pennyで買い物をした顧客はそのスピードに驚きを覚えます。従来であればレジに並んで購入しなければならないところを、店員が手持ちのiPodで決済してくれるのでスピーディーでストレスなく買い物ができるのです。

「従来型のレジは衰退の一途をたどるでしょう」Barneys New YorkのCEO、Danielle Vitale氏はそう語ります。

様々な企業の導入例


▲Tellruide映画祭でShopKeepのPOS
(引用元:Shop Keep POSブログ『ShopKeep iPad Registers at Telluride Film Festival』)

上記以外にも多くの企業がモバイル機器を決済用として運用し始めています。

◇高級ブランドのCoachは全国189のアウトレット店舗の内、半数の店舗でモバイル機器での決済を行っています。一部の通常店舗でも試験的に運用を始めています。

◇ウェディングドレス販売のDavid’s Bridalは2015年以降に新設する店舗には従来のレジを設置しないとしています。

◇高級ファッションブランドのNordstromは段階的にレジを廃止してモバイル機器に置き換えるとしています。

◇デパートチェーンのSearsは800店舗中360店舗でiPadやiPod touchを決済機器として運用しています。現段階ではレジの運用を廃止する予定はないということです。

個人事業者の利用しやすさ

ニューヨークで開催されるBrooklyn Fleaというフリーマーケットは毎週末たくさんの買い物客や出店者で賑わいます。支払いのやり取りで目立つのが出店者がモバイル端末を利用していることです。モバイルに接続したカードリーダーにクレジットカードを通し、顧客がサインをしてメールアドレスを打ち込めば決済は完了し領収書がメールアドレスに送られます。

店舗を持たない経営者や個人事業主にとっては低コストで利用しやすいと言えます。

モバイルレジの利点とは?

以上様々な企業の導入状況をお伝えしました。ここで改めてその利点をまとめます。

◇省スペース&ポータビリティ

店舗にとってスマートフォンやタブレットは有用です。レジに比べてスペースを取らず、自由にレイアウトを作成、変更することができます。店員はレジに張り付くことなく、自由に店舗内を動いてサービスを行うことができます。

加えてそのファッション性も導入の理由になっているのではないでしょうか。上記のCoachのような高級ブランドの例からも見て取れるように、ファッション性を重視するアパレルや宝飾・アクセサリー、ヘアーサロン、飲食業などの分野においては、ニーズが高まることは間違いないと言えるでしょう。

◇サービス向上

接客しながらそのままその場で会計や在庫確認も可能になり、スピーディーな買い物が実現します。オンライン販売の売上が伸びるにつれ、そのスピード感に慣れた顧客は実店舗でも同じスピード感を求めていくと思われます。実店舗もそれにキャッチアップしていく必要に迫られていくでしょう。

◇低価格な導入コスト

価格も安く、例えばレジ一台平均4000ドルに比べてクレジットカードのリーダー付きのiPadは平均1500ドルです。

高まりゆく認知度

矢野経済研究所は簡易なPOSターミナルとしてタブレットを活用しようという動きが、POSメーカーへの脅威になっていくと予測しています。

「メーカー各社が提供するPOSターミナルの過度なスペックの結果、本来POS機能を必要としながらも、導入に踏み切れない中小規模のユーザー層も多い。こういったニーズの受け皿となるのが、簡易なPOSターミナル(タブレットなど)とPOSソフトウェアを組み合わせた製品であり、次第に市場での認知も高まっている」矢野経済研究所

今後企業がリプレイスや新規参入する際に、従来型のレジにどれほどのメリットを感じるでしょうか?タブレットなどのスマートデバイスが今後ますますユーザーに浸透し、様々な機能を提供する中で、次に消えていくのがこの「レジ」かもしれません。

この記事はTULSA WORLDの記事を本メディアが日本向けに編集したものです。

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