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銀行が運用する仮想通貨!三菱UFJによるMUFJコインとは?運用されたらどうなる?

  • MUFGコインはMUFGフィナンシャル・グループが開発中の仮想通貨
  • 専用のアプリによって送金がスムーズにおこなえる
  • 同時開発の高速決済システムが実現すれば、送金のコストカット、手数料引き下げも?
  • 2018年4月には「Amazon GO」のレジなし店舗システムを応用した実証実験をおこなった
  • 他銀行の共同開発「Jコイン」は今後、MUFGコインと合流する可能性もあり?

MUFGコインとは

三菱UFJが発行を予定している独自通貨

MUFGコインは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が独自開発している仮想通貨です。
仮想通貨といえばビットコインがメジャーな存在ですが、ビットコイン以外にもさまざまなデジタル通貨が世界中で発行されています。

MUFGコインが一般に公開された際には、専用のアプリをダウンロードすることで、送金や代金支払いをカンタンにできるようになるといわれています。

MUFGコインのレートは?

コインチェックによる大量のNEW流出騒動から、仮想通貨(デジタル通貨)は危険なもの、レートが大きく変動するもの、と思っている方も少なくないかもしれません。
ですが、MUFGコインは1MUFGコイン=約1円というレートで安定するように運用される予定です。
ちなみに、仮想通貨のレートを安定させることが可能かどうかについては、すでにブロックチェーン推進協会(BCCC)が発行した「Zen」という仮想通貨によって実現可能という試算が出ています。非公開で「Zen」価格安定の実証実験をおこなった結果、1~1.1円の間で安定したとされています。

ただし、MUFGコインが実際に流通した場合、実験という限られた空間で運用していた「Zen」よりもはるかに多い流通量になると予想されるため、実際に約1円で安定するかどうかは運用がスタートしないと分かりません。

MUFGコインの購入方法は?

MUFGコインは、まだ一般公開されていないので購入することはできませんが、一旦公開されれば、MUFGの取引所から日本円で購入することができるでしょう。
またチャートに関しても、公開後は取引所で閲覧できるようになると考えられます。

MUFGコインのメリット「スムーズな送金」

MUFGコインが流通した場合のメリットとして考えられるのが、「スムーズな送金」です。
現在、銀行口座からの送金は銀行の営業時間内という制限があったり、他銀行に向けた送金は手数料が発生したりと、とても手軽とは言い難い側面があります。
しかしMUFGコインと専用のアプリで送金が可能になると、口座からの金銭的なやり取りはスマートフォンのみで完結することが予想されています。
また、海外でもMUFGコインが流通すれば、日本円から現地通貨に替える手間と両替手数料なしに、滞在を楽しめるようになるかもしれません。

MUFGコインの可能性「マイクロペイメント」

MUFGコインによって、マイクロペイメントというシステムが可能になるかもしれません。
マイクロペイメントは、少額決済、つまり1円や10円といった決済を手数料なしで可能にするシステムをいいます。従来、クレジットカードなどの決済は手数料がかかるため、このような少額の購入をおこなうと購入価格よりも手数料の方が高くなってしまい、現実的な支払い方法ではありませんでした。ですが、MUFGコインが流通すれば、数秒の動画を閲覧するために数円を支払うようなことが日常的に、なおかつスムーズにできるようになる可能性があります。

ブロックチェーン技術による高速決済システムも同時開発

三菱UFJフィナンシャル・グループは、MUFGコインとともに、ブロックチェーン技術による高速決済システムを構築しようとしています。
ブロックチェーンは、ビットコインの中核をなす技術を原型とする分散型ネットワークです。一定時間ごとに決まったデータ(ブロック)を作成し、このブロックを鎖(チェーン)でつないでデータを保管することから、ブロックチェーンと呼ばれています。

企業などが運用している従来の決済やポイントサービスの代替としてブロックチェーンのシステムを利用することで、運用コストの削減、手数料の低価格化が進むと期待されています。

三菱UFJフィナンシャル・グループは、ブロックチェーンのシステムをすでに開発している企業から借りることなく、独自開発することによって、より使い勝手の良い運用形態を目指していると予想できます。報道では、この高速決済システムが実現すれば、大手クレジットカードの10倍にあたる高い決済処理能力が発揮され、毎秒100万件以上という膨大な数の取引が可能になるとのこと。
また、決済にかかkるコストの大幅なカットが期待されています。これは消費者にとっても手数料の値下げなど、嬉しい結果につながる可能性があります。

MUFGコイン現在の状況

来年には10万人による大規模実験を予定

三菱UFJフィナンシャル・グループによる仮想通貨開発のニュースは、2016年2月に朝日新聞が報道したことによって一般に知られるところとなりましたが、実際はそれ以前から開発に向けて動きがあったと噂されています。
これまで小規模かつクローズドな実験が繰り返されていたようですが、2019年には、10万人が関わる大規模実証実験が予定されています。
この報道から、MUFGコインはその流通に向けて着実に計画を進めてきているといえるでしょう。

レジなしの決済実験を実行

2018年4月23日には、アマゾン・ドット・コムによる「Amazon Go」の技術を応用したMUFGコインの実証実験がおこなわれました。
社内にコンビニエンスストアのような無人店舗を設置しておこなわれたこの実験は、すでに米国で設置されているレジなし店舗「Amazon Go」と同じ仕組みを利用しています。
「Amazon Go」のレジなし決済は、顔認証、機械学習といった技術を駆使して来店している消費者および手に取った商品を特定、レジに並んで決済しなくても店を出た時点でアプリから代金が引き落とされるというシステムです。
これを応用し、店舗を出ると自動的にMUFGコインアプリに代金を請求しているかどうか確かめるのが、この実証実験の目的と報道されています。
三菱UFJフィナンシャル・グループは、レジなし店舗を使って得られたノウハウを銀行の業務においても応用していくとしています。

他銀行の動きと三菱UFJフィナンシャル・グループの立ち位置

仮想通貨の開発に着手しているのは、三菱UFJフィナンシャル・グループだけではありません。みずほフィナンシャル・グループとゆうちょ銀行、そのほか70の地銀は、共同でJコインという仮想通貨の開発を進めています。
とはいえ、早いうちからブロックチェーン技術による高速決済システムの構築に着手してきた三菱UFJフィナンシャル・グループと、みずほフィナンシャル・グループらによる合同チームとでは、若干運用までの距離に差が開いているというのが現状です。
一部では、JコインはMUFJコインと合流するのではないかという予想も立てられており、今後の両者の動きを注視していく必要があります。

まとめ

まだ見ぬMUFGコインですが、運用に向けては以前から着実に準備がされており、実証実験を重ねて実現までほんの少しという段階に来ているようです。日本有数の金融持株会社という信頼度の高いグループが発行する仮想通貨は、日本の従来の貨幣システムに新たな一石を投じることは間違いないでしょう。

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