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中国のマクドナルドはキャッシュレスでセルフ注文!日本でもモバイルオーダーの実証実験中!

米ファストフード大手のマクドナルドは世界100以上の国と地域に36,000※もの店舗が存在する巨大企業です(※2017年12月時点)。その中でも中国のマクドナルドは独自の進化を遂げており、おそらく世界で一番キャッシュレス化が進んでいるといえるでしょう。

参考:マクドナルド
http://www.mcdonalds.co.jp/company/fc/business/

中国では「WeChat Pay」や「Alipay」というQRコード決済が普及しており、いたるところでQRコード決済を行うことができます。以下ではマクドナルドのセルフ注文システムや中国のマクドナルドの特徴などについて解説して行きたいと思います。

目次

世界で広がるマクドナルドのセルフ注文システム

マクドナルドでは有人のカウンターで注文もできますが、海外ではタッチパネル式のセルフ注文システムを導入している店舗が増えています。このセルフ注文パネルでは商品を選択した後にクレジットカードで支払いを行うことも可能です。現金支払いの場合は注文番号が印字されたレシートを手にして有人のレジに並び精算します。

レシートには「受付番号」が印字されており、商品が出来上がると受付番号が受け取り口付近のパネルに表示されるしくみです。このセルフ注文システムでは店員によるオーダーミスをなくすことができ、また待ち時間を最小限に抑えることもできます。

ファストフードでは回転率をあげることで売上増を狙うことが重要なため、マクドナルドでは効率をあげるための施策としてこのようなシステムが導入されています。

中国マクドナルドが異なる点1: QRコード決済

冒頭でも少し触れましたが、中国ではQRコード決済が普及しているためマクドナルドでもこれを利用した決済が導入されています。

中国のマクドナルドでは店内にあるセルフ注文用のタッチパネルで注文をする点は同じですが、その後にQRコードを読み取って決済を完了させる人がほとんどです。

さらに店内に設置されているタッチパネルだけではなく、スマホひとつあれば注文から支払いまで一気に終わらせてしまうこともできます。これを可能にしているのがQRコード決済サービス・WeChatのミニアプリ「i麦当劳」によるものです(筆者注:「麦当劳」はマクドナルドの中国語表記。2017年8月からは「金拱門」に表記が変更されました)。

中国のマクドナルドではQRコード決済がほとんどなのか、中国に訪れた外国人が現金で支払う場合に店員の対応が少々まごつくというケースもあるようです。現金での支払いは不可能ではないようですが、それほど中国ではQRコード決済が浸透しているのでしょう。

参考:Rocketnews24
https://rocketnews24.com/2018/04/03/1038593/

中国マクドナルドが異なる点2: 後片付け

中国のマクドナルドはQRコード決済が主流であるという違いがありますが、そのほかにも「食事後の後片付け」の習慣も異なります。

日本のマクドナルドでは食事後にゴミを来店客自らが片付けるのが普通ですが、中国ではゴミを席に残したまま来店客は店をあとにします。中国のマクドナルドでは清掃員がゴミを片付けるのが一般的なようです。

中国マクドナルドが異なる点3: メニュー

中国のマクドナルドの朝メニューには「お粥」があるそうです。そのほかにも中国で朝食として食べられる棒状の揚げパン「油条」やクレープのような生地に具を包んだ「煎饼果子」などがあります。日本でも地域限定メニューがあるように中国にもやはり中国の人たちに好まれるメニューがあり、このような違いを見るのは面白いですね。

https://www.mcdonalds.com.cn/product/Asian-Dough-Stick

杭州のケンタッキーでは「顔認証支払い」が話題に

マクドナルドに限らず、他のファストフード店でも同じようにQRコード決済や中国人が好みそうなメニューが揃えられています。ケンタッキーフライドチキン(以下KFC)もマクドナルドと同じようにQRコード決済に対応しており、朝食メニューには上記で挙げたようなお粥や油条、煎饼果子などがあります。

そしてKFCといえば2017年に杭州市にあるKFCの新コンセプトレストラン「K PRO」で「顔パスペイメント」と呼ばれる顔認証によるスマート決済を導入し話題となりました。

この決済方法はマクドナルドのようにタッチパネルで注文する点は似ていますが、決済方法として顔認証システムを導入していることが大きな違いです。どのように決済するかというと、タッチパネルに内蔵されているカメラに来店客の顔を写したあと、電話番号を入力して届いたPIN番号をタッチパネルに入力することで2段階の認証を行います。その後、スマホのGPS機能で店員が来店客の席まで出来上がった商品を運ぶというシステムになっています。

このシステムは「Smile to Pay(スマイル・トゥ・ペイ)」と呼ばれる3Dカメラと顔認識のアルゴリズム利用した技術で、Alipay傘下の金融スタートアップ企業が開発しました。決済は決済アプリのAlipayと紐付けを行うことで可能になります。

まだこの認証方法は一般的ではなく杭州では実験的に導入されているようですが、顔認証の精度は99.9%と非常に高いため、今後この決済方法が改良されて広がっていく可能性もあります。

中国のマクドナルドは2022年までに4500店舗まで拡大予定

Forbesの記事によると、現在中国のマクドナルドは2,500店舗が存在しますが、2020年までに4,500店舗まで増やす予定であると報じられました。

この店舗拡大は中国での売上増のための戦略である「Vision 2022」の取り組みであり、今後5年間で10%以上の売上増を狙っているためとされています。

参考:Forbes Japan
https://forbesjapan.com/articles/detail/17272

中国のようにQRコードによる電子決済が広がっていると、会計の場面で時間を取られることがなく効率的なオペレーションが可能になります。また端末を利用して注文から決済を自動化することで店舗スタッフと来店客が接する時間をカットすることができるため、人件費を削減することにもつながります。

その意味では、中国のマクドナルドは徹底した業務効率化とコスト削減を同時に実現することができる環境が整っていると言えるでしょう。

日本マクドナルドではスマホでの事前注文が可能に!

日本マクドナルドでは中国のようにQRコードによる決済は導入されていませんが、2018年2月にスマホを用いた注文システムの導入が発表されました。

これは来店客の待ち時間の長さを解消するためで、注文から決済までスマホで行うことができます。決済はクレジットカードで支払いが可能で2018年に一部店舗でテスト運用後、2019年以降全店舗に順次導入する予定と報じられました。

参考:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27254650S8A220C1MM8000/

マクドナルドのモバイルオーダー体験レポート

2018年7月30日より、東京都内の3店舗でモバイルオーダーのベータテストが開始されました。

マクドナルド公式アプリのキャンペーンバナーからベータテストに応募し、当選するとモバイルオーダーのベータ版アプリがダウンロードできるようになります。
(※ベータ版体験参加の応募期間は2018/8/23まで)

今回のベータテストで受け取りが可能な店舗は

  • 丸の内国際ビルヂング店
  • 目黒駅前店
  • 明治通り新宿ステパ店

の3店舗。この中から任意の店舗と注文時間帯を選択し、メニューを選びます。

メニューを選択したら、決済方法を入力します。今回のベータテストではクレジットカード決済のみで、VISA、MASTERのみが利用可能でした。
本稼働の際には、モバイル決済やポイント決済など多様な決済方法が選択できるとより利便性の高いサービスになると感じました。

注文が確定したら、受け取り店舗へ向かい、チェックインを行います。この時点で決済が行われ、店舗にオーダーが通ります。

イートインかテイクアウトを選択、店舗のモニターに受け取り番号が表示されます。モバイルオーダーを利用すると、「M」がついた番号になるようです。

オーダーから数分で注文商品が出来上がりました。

最後に商品を受け取った、とアプリから通知すれば一連の流れは完了です。

ベータ版アプリを体験してみて

今回は4名でベータ版アプリを体験したところ、改善点も含めて、以下のような感想がありました。

Aさん…クレジットカードの登録に手間取った。iOSアプリであれば、Apple payなどと連携していればもっと楽にキャッシュレスで利用できるのではないか。母国語の通じないところで使えれば便利。

Bさん…携帯での注文はスムーズ。以前、台湾のモスバーガーアプリでは受け取り時間の指定ができて便利だったが決済機能がなかったので、受け取る時間を指定する機能があればもっと便利になると思う。

Cさん…店舗に到着してからチェックインを試したが、ネットワークの問題なのかアプリの問題なのか何度もエラーになり、時間がかかってしまった。結局店舗スタッフに相談しながら再度試したが、忙しい時間帯に手間を取らせてしまった。店舗到着前にオーダーが通るのかトライしてみればよかった。
よく家族と利用するので、本格的にリリースされたら継続して利用すると思う。

Dさん…注文カウンターの前にできている行列が解消できる可能性もあり、事前に注文でき、キャッシュレス決済の普及にもつながるのではないかと感じた。ポイント利用やクレジット決済以外のキャッシュレス決済方法が実装されることを期待。

モバイルオーダーのメリット

モバイルオーダーアプリでは、ユーザーにとっては「レジに並ばずに商品が受け取れること」、店舗側にとっては「商品提供オペレーションの効率化」「有人レジの混雑解消」といったメリットがあります。
マクドナルド以外でも、様々な企業でモバイルオーダーを導入しています。
大丸松坂屋百貨店に導入!モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der」もぜひご覧ください。

日本ではQRコード決済は普及しておらず、現金かクレジットカードまたは電子マネーによる決済がほとんどです。スマホによる事前注文システムはクレジットカードだけではなく電子マネー決済も導入されると利用者が多くなるかもしれません。

まとめ

中国のマクドナルドは日本のマクドナルドと異なる点がいくつかありました。

特にほとんどの人がQRコード決済で支払いを完了させる点は中国マクドナルドのユニークな特徴でしょう。後片付けは清掃員が行い、メニューが異なるのも面白い点です。またケンタッキーの例で挙げたように顔認証による決済方法は斬新で、今後中国のファストフード店での決済事情がどう広がって行くのか注目が集まります。

中国ではQRコードによる電子決済が普及しているため業務効率化とコスト削減のために最新技術を導入しやすい環境が整っており、その技術と実行力にはしばしば驚かされます。

日本とは異なる決済事情を体験してみたい方は、中国のマクドナルドやKFCへ行ってみて日本との違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、今後日本でもモバイルオーダーなど、新しい注文方法が広まっていく可能性があり、キャッシュレス決済普及の端緒となるかもしれません。

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