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電子マネーで回せるガシャポン:POSで管理できるカプセルトイ新時代

何が出るのかワクワクしながら小銭を投入する、そんなガシャポンの姿が大きく変わります。
海外の観光客からも人気のカプセルトイに、Suica対応で小銭いらず、POS機能つきで販売集計もスムーズにおこなえるキャッシュレスのモデルが登場しました。
インバウンド消費だけでなく、ガチャ検索が店舗のマーケティングツールにもなるかもしれない、そんなガシャポンについてご紹介します。

【目次】

ガシャポン/カプセルトイとは

カプセルトイは、販売マシンに入っているカプセルおもちゃの総称です。数種類のラインナップのうちの何が出てくるか分からないというワクワク感もさることながら、トイの精巧さやユニークさが話題になり海外からの観光客にも親しまれています。

以前は、駄菓子屋やファミレスなどに置かれており子ども向けのイメージがありましたが、近年のカプセルトイは大人の購買欲をそそるアイテムが多く見られます。
なおカプセルトイには、ガチャやガチャガチャ、ガチャポンなど複数の別称がありますが、「ガシャポン」はバンダイの登録商標になっています。なお、「ガチャ」はタカラトミーアーツが商標として登録している名称になります。

SNSで話題になったガシャポン/カプセルトイ

ガシャポン・カプセルトイは、リアルな造形が魅力のフィギュアやミニチュア、人気キャラクターの版権もの、ユーモアを感じさせるユニークなトイなどさまざまなタイプが販売されています。
最近では、美少女戦士セーラームーンのコンパクトなどをミニチュアで再現したシリーズや、タカラトミーアーツのガチャブランド「パンダの穴」がリリースしたウィットに富んだシリーズがSNSを中心に話題となりました。
さまざまなブランドとのコラボも多く、コンプ(全種類揃える)までコインを投入するファンも珍しくありません。

・パンダの穴
https://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/pandanoana/

おもちゃショーにキャッシュレスなガシャポン登場

QRコード決済サービスがしのぎを削るなか、カプセルトイにもキャッシュレスの時代が到来しました。
バンダイが東京おもちゃショー2019で発表した「スマートガシャポン」は、電子決済に対応しており、小銭がなくてもガシャポンを回すことができます。

バンダイがカプセルトイ業界に参入したのは1977年で、当時の価格帯が20円だったところに100円のカプセルトイを登場させたことで知られています。
「スマートガシャポン」は、1台に5つの商品販売機と、Suicaなど交通系電子マネーの読み取り機、そして操作用のタッチパネルがセットされています。
つまり、1台設置すれば、計5種類のガシャポンを電子マネーで販売できることになります。

スマートガシャポンの購入方法

スマートガシャポンは、操作用タッチパネルで商品(カプセルトイ)を選択してから交通系電子マネーを読み取り機にかざして決済します。
無事に決済が完了すると、通常のガシャポンと同様に自販機のハンドルを回すことが可能になり、商品を取り出せるというわけです。
ガシャポン設置においては、両替機の設置、100円硬貨の準備などが課題となっていました。またユーザーも、100円硬貨や500円硬貨を持っていないために購入できないという機会損失が発生しがちです。

Suicaなどの交通系電子マネーでカプセルトイが購入できるようになれば、さらに手軽にカプセルトイを購入できるようになります。
また、操作をタッチパネルでおこなえるようになったことで、新たに抽選機能などを付与させることも可能になるとされています。

スマートガシャポンは二次元コードやインバウンド対策も

スマートガシャポンの1号機はJR池袋にすでに設置済みです。
また、富士急線河口湖駅構内の売店には、日本初のWeChatPayに対応したスマートガシャポンが設置されました。
WeChatPayは中国で日常的に活用されている電子決済で、訪日中国人観光客が国内でも利用しています。

日本円硬貨を持っていなくても慣れ親しんだ電子決済で購入することのできるカプセルトイは、お土産や思い出作りに一役かってくれることでしょう。
2019年8月には、スマートガシャポンを中国語と英語に対応させる動きもあり、インバウンド需要への対策は着々と進められているようです。

売上と在庫管理を可能にするPOS機能搭載ガシャポン

おもちゃショーで発表されたもうひとつの新たなガシャポンが、「POS機能搭載カプセルステーション」です。
小型カウンターを設置することでPOSデータを取得できるように設計されており、6つの自販機を1セットとして売り出されています。
自販機背面には、販売値を計測可能なカウンター子機があり、ここで取得した情報は通信親機を通してサーバーに送信されます。

つまりカウンターとアンテナを設置することによって、カプセルの売上と在庫管理がリアルタイムにおこなえるというもの。
人気のカプセルトイは、あっという間に売り切れてしまうことも少なくありませんが、店員がそれに気づかないと空のままの自販機を長く放置することになっています。リアルタイムで売上を計測することで在庫管理や予測が容易になり、円滑にガシャポンを管理することができるようになるでしょう。

POSデータはスマホやタブレットからも確認できる

「POS機能搭載カプセルステーション」のオペレーションおよび各種管理は、専用のWEBページだけでなくタブレットやスマホからも確認できます。
そのため、スムーズに現在のカプセルトイの状態をチェックし、補充のタイミングをはかることが可能。また、POSレジと同様、商品別の売上推移や販売履歴もまとめて確認することができます。

カプセルトイの商品登録はJANコードで:SNSでの公開も

「POS機能搭載カプセルステーション」は商品登録も簡単です。バーコードリーダーでJANコードを読み取るだけでPOSデータに紐づけが完了。さらに商品情報をSNSに公開することもできるので、ガシャポンを探している人にリーチすれば、来店してもらえる可能性も高まります。

インバウンドにおけるガシャポン導入の可能性

ガシャポンは、子ども向けのトイから、海外の観光客に人気のお土産、コレクター欲をくすぐる大人のアイテムへとイメージが変わりました。
インバウンド消費の一環として、成田国際空港 第2旅客ターミナル本館B1Fにはカプセルトイ300種以上が設置されています。

訪日観光客が使い切れなかった小銭をカプセルトイに使ってもらえるよう、和風雑貨や世界的に人気のある日本漫画やアニメのキャラクターグッズ、リアルな造形でさまざまな国から人気の食玩フィギュアなどのトイを厳選し、好評を博しています。
「あまった小銭をオモチャに!」というキャッチフレーズが掲げられたこのカプセルトイコーナー「JAPANESE CAPSULE TOY GACHA」は、タカラトミーアーツのキャンペーンで、訪日観光客が帰国する時だけでなく、日本人が出国する際のお土産として活用されることも想定しています。
手頃な価格でジャパンカルチャーらしいアイテムが手に入るという点が、インバウンド消費に貢献しているポイント。電子マネーに対応した小銭不要のスマートガシャポンの登場には、こうしたインバウンド向けニーズも関係しているといえるでしょう。

このキャンペーンの成功をうけて、羽田空港国際線ターミナル駅3階にも、同様に「空港ガチャ」と「京急ガチャ」の計60台が設置されました。

参考:https://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/jctgacha/

また、東京駅一番街東京キャラクターストリートには、100種以上のガシャポンを設置したTOKYO GASHAPON STREET(トウキョウガシャポンストリート)があり、こちらも訪日観光客、日本人観光客らに親しまれています。

・TOKYO GASHAPON STREET
https://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/gashapon

店舗におけるガシャポン導入の可能性

カプセルトイは、訪日観光客向けだけでなく、国内の顧客を獲得するツールにもなるかもしれません。というのも、ガシャポンやその他のカプセルトイは、目当ての商品が入っている台がどこにでも設置されているわけではないからです。

カプセルトイを求める消費者は、欲しい商品が置かれている店舗や施設を検索や口コミなどで探すことになります。この検索で自店舗にリーチさせることができれば、新たなかたちの集客としての役割を果たしてくれるでしょう。
一般的におこなわれているカプセルトイの検索には次の2つがあります。

カプセルトイ検索:サイト

カプセルトイには、目当てのトイがどこに設置されているのかを検索できるサイトがあります。
これらの検索から探せるように設置した台を登録しておけば、今まで顧客対象ではなかった消費者を新たに獲得できる可能性が出てくるでしょう。

・バンダイ「ガシャどこ」
https://gashadoko.jp/pc/

・タカラトミーアーツ「ガチャ検索」
https://gacha.takaratomy-arts.co.jp/

ガシャポン検索:SNSやインターネット検索

「ガシャどこ」や「ガチャ検索」はすべてのカプセルトイをもれなく網羅しているわけではありません。また、人気のトイは早々に売り切れてしまうこともあり、リアルタイムの情報がアップデートされていないこともあります。

その場合、消費者はSNSやインターネット検索を使ってカプセルトイの情報を検索します。
検索の場合は、「商品名 ガチャ 設置場所」、「商品メーカー名 設置場所」などで検索されることが多いようです。
店舗のサイト情報などにこうしたカプセルトイの情報を掲載しておくと、ガシャポン検索からの来店も可能性が高まります。

また、SNSの場合は主にTwitterやInstagramがガシャポン検索に使われています。
Twitterの場合は「商品名 どこ」、「商品名 地域」、「商品名 あった」などがよく検索されるので、自店舗のアカウントでつぶやいたりカプセルトイメーカーの公式情報のリツイートなどをおこなっておくと良いでしょう。

Instagramの場合は、ハッシュタグが検索の手がかりになるので、よくサーチされるタグを複数つけて探している人の目にとまりやすいようにします。「POS機能搭載カプセルステーション」は、SNSに商品情報を公開する機能もつけられています。

何が出てくるか分からないというエンタメ性

ガシャポン、カプセルトイは、数種類のうち何が出てくるのか分からないという射幸心をあおる仕掛けも人を惹きつけるポイントになっています。
そのため、イベントでカプセルトイを用いる企業もあります。
マスキングテープメーカーのmtイベントでは、ミニサイズのマステを入れた当たりくじ入りの「mtガチャ」が、世界の香水を取り揃えるNOSE SHOPではニッチなフレグランスブランドの香水を入れたフレグランス・カプセルマシーンが登場し、どちらも若い世代を中心に話題になりました。

また、幼児雑誌では付録につけられた組み立て式のカプセルトイマシンが大人気となるなど、ガチャガチャの存在自体が息の長いトレンドになっている状況です。
試供品を入れたり、次回使えるクーポンを入れたり、さまざまな使い方ができる上、ユニークなものはSNSで話題になり拡散される可能性も秘めているので、導入に前向きな店舗も多くなってきているのかもしれません。
小銭のいらないガシャポンや、POSデータを手軽に管理可能なガシャポンならば、また新しい活用アイデアが見つかりそうです。

まとめ

バンダイによる「スマートガシャポン」、「POS機能搭載カプセルステーション」は、子どものおもちゃであったカプセルトイが、インバウンド消費にも活用され、マーケティングのツールにもなり得るという証明のひとつのように感じられます。このような次世代のガシャポンは、設置する店舗と消費者双方の利便性を高める役割を果たしてくれるのではないでしょうか。

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