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ラインオブビジネス(LOB)とは?メリットやデメリット、事例を紹介します

「ラインオブビジネスって聞いたことあるけど、なんのことかはよくわかってない…」

と思っている方。

ラインオブビジネス(LOB)は企業の経営を管理するために必要なアプリケーションの総称です。このLOBの考え方があると経営の情報がまとまり、意思決定のスピードやお客様の満足度がアップします。

とはいえ、ラインオブビジネスはどのようなものなのかは、わかりにくいですよね。

そこで、この記事では

  • そもそもラインオブビジネス(LOB)とは
  • ラインオブビジネスのメリットやデメリット
  • ラインオブビジネスの活用事例や現状

の順に、ラインオブビジネスについて解説します。

カタカナ語で難しく感じるかもしれませんが、理解すべきポイントはそこまで多くありません。

まずはこの記事で、ラインオブビジネスについて大まかに概要をおさえましょう!

【目次】

そもそもラインオブビジネス(LOB)とは

ラインオブビジネス(LOB)とは、もともと業務とダイレクトにつながるライン部門のことでした。大きな企業によくある「事業部」にもあたります。

違うジャンルのビジネスを複数持つ企業が、製品やお客様ごとに事業を区切って作った部門がラインオブビジネスです。ビジネスの仕組みが異なる複数の事業があったとしても、組織全体ですばやい意思決定ができるのが特徴です。

そして近年では、ラインオブビジネスのとらえ方は変わってきました。というのも、ラインオブビジネスは「企業の業務に必要なアプリケーションの総称」を意味する言葉として使われているためです。

まとめると、企業の経営すべてを管理するためのアプリケーションがラインオブビジネスです。経営の意思決定にITを持ち込むことで、新しい角度から考えることができたり、より正確な決定ができるようになります。

ラインオブビジネスのアプリケーション例

ここではラインオブビジネスのアプリケーション例として、

  • 在庫管理:スマート在庫管理
  • 会計管理:弥生会計
  • 受発注管理:アラジンオフィス
  • サプライチェーンマネジメント(SCM):楽々ProcurementII

を順に紹介します。

在庫管理:スマート在庫管理

ラインオブビジネスにおける、在庫管理のアプリケーション例は「スマート在庫管理」です。

スマートフォンを使って、クラウド上で在庫の情報を管理できます。無料から使えるので、手軽に導入することが可能です。

会計管理:弥生会計

ラインオブビジネスにおける、会計管理のアプリケーション例は「弥生会計」です。

クラウド上で会計情報を管理できるものもあるので、PCとスマートフォンのどちらでも経営状況を管理することができます。

受発注管理:アラジンオフィス

ラインオブビジネスにおける、受発注管理のアプリケーション例は「アラジンオフィス」です。

伝票の作成や在庫管理にも対応している柔軟さがメリットで、販売の効率化をサポートしてくれます。

サプライチェーンマネジメント(SCM):楽々ProcurementII

サプライチェーンマネジメント(SCM)とは、仕入からお客様に商品を届くまでの流れについて総合的に管理することを意味します。SCMのアプリケーションで代表的なものは、「楽々ProcurementII」です。

実績やノウハウが豊富なので、幅広い現場に対応できるアプリケーションだと言えます。

次はラインオブビジネスについて、メリットやデメリットを紹介します。

ラインオブビジネス(LOB)のメリット

ラインオブビジネスのメリットは、

  • 経営についての情報をまとめて管理できる
  • 業務を自動化して、人的ミスが減る
  • システム連携によってデータベースを効率よく管理できる
  • スピーディな対応で、お客様の満足度アップにつながる

の4つです。

経営についての情報をまとめて管理できる

まず、ラインオブビジネスを取り入れることで、経営に関する情報をまとめて管理できます。例えば、在庫や会計などの情報をまとめて管理できるので、Excelのデータに起こしてまとめるような作業の必要がありません。

これによりムダな業務が減り、利益に直結する大切な仕事にたっぷり時間を使うことができるのです。

業務を自動化して、人的ミスが減る

ラインオブビジネスの考え方にのっとったシステムを導入することで、今まで手動で行っていた作業が自動化。これにより人的ミスが減り、修正やチェックにかかっていた時間がなくなります。

また、経営についての業務を特定の従業員にたよることがなくなり、属人化を防ぐことも可能です。

システム連携によってデータベースを効率よく管理できる

一気通貫の物流システムをつくることや、仕入から売り場まで販売の流れをつくることは、それぞれバラバラのシステムを使っていては実現しません。

ラインオブビジネスの考え方があることで、システムを連携させて1つのデータベースで管理できます。

これにより、経営全体の情報を手間なくまとめることができるので、すぐにデータを分析することが可能です。営業や販売、会計などの情報をまとめて、ビジネスの意思決定に活用できるレベルまで分析する「BIツール」と連携させて、より高度な分析もできますよ。

スピーディな対応で、お客様の満足度アップにつながる

ラインオブビジネスの考え方で情報がまとまっていると、これまでよりも情報をまとめる手間が減るのでスピーディな対応が実現します。

対応がすばやくなることは、お客様にとってもメリットです。お客様が待っている時間を減らすことになるので、結果として満足度アップにつながります。

最終的には、リピート率やLTV(生涯顧客価値)もアップします。LTVについて詳しくは「売上アップに!実店舗で顧客LTVを最大化する5つの方法」をご一読ください。

続いては、ラインオブビジネスのデメリットについて紹介します。

ラインオブビジネス(LOB)のデメリット

ここからはラインオブビジネスのデメリットを

  • 企業の状態によって選ぶべきシステムが変わる
  • システムのセキュリティ対策をしっかりする必要がある

の順に紹介します。

企業の状態によって選ぶべきシステムが変わる

ラインオブビジネスについて、国内外でたくさんのシステムが販売されています。しかも、企業の経営をまとめて管理するシステムなので、さまざまな機能や特徴がつきがちです。

ゆえに、企業の状態によって選ぶべきシステムが変わり、選択するのに手間がかかります。まずは自社の経営について、状態をチェックするところからはじめなければならないこともあるはずです。

システムのセキュリティ対策をしっかりする必要がある

ラインオブビジネスでは、経営についての情報をまとめて管理します。そのため、システム内に第三者を入れてしまうことはあってはなりません。

システムが攻撃されて自社のデータがなくならないためにも、セキュリティ対策や権限をだれに与えるかなどをしっかりと決めておく必要があります。

次はラインオブビジネスとERPの違いについて紹介します。

ラインオブビジネスとERPの違い

ラインオブビジネスと似た考え方に、ERP(総合基幹業務)という考え方があります。ラインオブビジネスとERPの違いは、

  • ラインオブビジネス:ERPを含めた、経営の情報についてのシステム全般
  • ERP:ヒト・モノ・カネなどの経営資源を効果的に利用するシステム

です。ラインオブビジネスはERPよりもさらに広い考え方をしています。

ERPについてもっと詳しく知りたい方は、「業務を一元管理できるERPとは?種類や特徴、またクラウドとオンプレミスの違いとは?」をご一読ください。

ここまでのまとめ

ここまでラインオブビジネスについて概要をお伝えしました。

いったんまとめると、ラインオブビジネスは「企業の業務に必要なアプリケーションの総称」を意味する言葉です。

メリットとデメリットは、以下のように紹介しました。

【ラインオブビジネスのメリット】

  • 経営についての情報をまとめて管理できる
  • 業務を自動化して、人的ミスが減る
  • システム連携によってデータベースを効率よく管理できる
  • スピーディな対応で、お客様の満足度アップにつながる

【ラインオブビジネスのデメリット】

  • 企業の状態によって選ぶべきシステムが変わる
  • システムのセキュリティ対策をしっかりする必要がある

続いては、ラインオブビジネスを活用した具体的な事例を紹介します。

ラインオブビジネス(LOB)を活用した事例:IBM

IBMではラインオブビジネスを活用して、「WinBack(お客様が他社製品からIBM製品に乗り換えること)」を実現しました。

具体的にしたこととしては、

  • LOB:経営情報をまとめて、意思決定などの業務をスピーディにする
  • NewBlue:新しいテクノロジーを打ち出して、価格以外のことで差別化する

の2点です。

ラインオブビジネスの考え方を社内に取り入れて意思決定のスピードや質を上げ、新たなテクノロジーによってお客様へ価値を提供することで、IBMはシェアを拡大し続けています。

ラインオブビジネスを導入するなら「Microsoft Azure」

自社でラインオブビジネスを導入したいのであれば、「Microsoft Azure」のLOB アプリケーションがおすすめです。

「Microsoft パートナー」と呼ばれる企業からサポートを受けることで、LOBアプリケーションの構築ができます。メットライフ(アメリカの生命保険会社トップ)やアラスカ航空(アメリカの航空会社)など、海外の有名企業が導入している方法です。

しかしながら、日本ではまだまだラインオブビジネスが浸透しきっているとは限りません。続いては、日本におけるLOBの現状について紹介します。

日本におけるLOBの現状(2019年最新情報)

IDC Japanが2019年7月に発表した、国内企業のIT支出についての分析結果によると、支出の割合が前年に比べマイナス成長になったということです。LOBに関する職種のスキル不足やリソース不足が現れた形といえます。

現状、小売業界は他と比べてもITへの支出が多いです。その理由としては、営業やマーケティング、カスタマーサービスにおいて、事業部がITを導入する傾向があります。

ラインオブビジネス(LOB)を使って自社の生産性をアップさせる

ここまで、ラインオブビジネスについて概要や実例を紹介しました。

ラインオブビジネスの考え方は、これからさらに広まることが予想されています。自社の生産性を上げることやお客様のリピート率、LTV(生涯顧客価値)のアップにつながることが認知されれれば、導入する企業はさらに増えるはずです。

まずは自社がどのように情報を管理しているのか、体制をチェックするところからはじめてみてください。

この記事を書いた人
佐々木ゴウ

大手Sierや、ECコンサルティング会社での経験を活かし、ファッションや食品などの各種商品ジャンルから、バックオフィス、ITインフラ系まで幅広く執筆が可能。webライティングの講師や、メディアコンサルティング、採用系メディアの編集長なども請け負っている。趣味は盆栽。

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