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VRを直接マーケティングにつなげる【V2O(VR to offline)】の注目すべき点とは

仮想現実を文字通り眼前に映し出し、ユーザーに現実世界では体験できない感動を与えてくれるテクノロジー、いわゆるVR技術は、今や一般人にも徐々に普及しつつある現実的な存在となりつつあります。

一昔前では遠い未来の技術と呼ばれていたものが、家庭用VRゲームやVR施設などの登場、さらには安価な家庭用VR機器とVRソフトが続々とリリースされていることで、私たちにとってはすぐにでも手にとって体験できるものとして身近になりました。

ですがVRはまだ生活の必需品というレベルには達しておらず、未だエンターテイメントの枠組みでのみ活用されている傾向が強いのも事実です。せっかく低コスト化が進んでいる先端技術ですから、活用方法次第ではエンターテイメント以外のビジネスにもVR技術は今の段階で応用できると言われています。

そこで登場したのがV2O、VR to Offline(V2O)を掲げる「Guru VR to GO」というサービスです。

VR技術で「生」の体験を持ち帰り、購買へとつなげてくれるというこのソリューションは、どのように機能し、また従来の小売のあり方を変容させてくれるのでしょうか。

今回はそんなV2Oというアプローチに注目し、その効果やVR技術の可能性についてまとめていきます。

  • VRの世界からオフラインへ促すV2O
  • 小売業や地方創生に大きな効果が期待
  • リーズナブルに撮影できるVR動画

V2Oの仕組み

今回V2Oを提案したのは日本の「ジョリーグッド」という企業で、V2Oの他にもVRとAIを組み合わせることによる人材育成ソリューションといったサービスも提供しています。

https://jollygood.co.jp/

V2O誕生の背景

VR技術と従来のシステムを組み合わせることで人や物の流れをスマートにしていくという文脈の中でV2Oは誕生しましたが、これはVRからオフラインへ、つまり仮想現実世界で見えているものを、実際のオフライン(現実世界)にもたらすことを意味しています。

言葉だけでは分かりづらいかもしれませんが、簡単にいうとこれまで購入者にかかっていた商品の販売促進を受けるための負担を、VR技術によって解消し、より促進効果を高めていくことが期待できるという仕組みです。

例えば商品を知ってもらうための従来の施策として、地方の特産品フェアというものがありました。これは会場を都心部の百貨店や郊外にある大型の会場へ出店することで、普段は目にすることない地方の名産を知ってもらい、購入してもらう効果を期待してのイベントでしたが、最大の懸念事項は実際に会場へお客さんが足を運んでくれないことです。

これは多くの催し物やアンテナショップなど、小売業全般に言える悩みとも言えるでしょう。特に地方創生や活性化としての役割を果たしている名産品フェアや高額な賃料に悩むアンテナショップにとっては切実で、そもそもの知名度が低いために足を運んでくれる人がいないというのはすぐにでも解消したい課題であると思います。

V2Oのアプローチ

そういった状況を打開してくれる可能性を秘めているのがV2Oの存在です。

Guru VR to GOの場合、まず消費者にはイベントブースなどで実際にVR映像を体験してもらいます。そこで体験してもらう映像は、例えば現地の製造シーンや収穫シーン、あるいは分かりやすく製造方法をまとめた紹介動画など、これまでの紹介方法をVRに最適化した形で提供します。

体験してもらった後はQRコードでその映像に関する詳細データを取得し、専用ページへ誘導することでもう一度家に帰ってからVRを体験したり、そのまま商品購入ページへ誘導していくことで、紹介されていた商品の購入や、地域で催されている実際のイベントへの招致へとつなげることができるという仕組みです。

VR体験は口頭や文章で説明を受けるだけではイマイチピンとくるものがないのですが、実際にVRを体験してみるとその臨場感は現実世界に見まごうほどのものがあります。この強烈な体験をそのまま商品紹介につなげることで、小売やイベント招致を促進できるサービスというのがGuru VR to GOというわけです。

公式サイトからでも、様々なVR動画が公開されており、手元にVR機器があればいつでも体験してみることが可能です。

https://guruvr.jp/togo/

V2OにみるVRのマーケティング効果

このようにVR技術によって販売促進や地方活性化につなげていくことができるというシステムは様々なメリットを売り手と買い手の両方にもたらしてくれます。

イベントの低コスト化

まず、VRをプロモーションに利用することで、イベントブースなどのスペースや手間などのコストを大幅に削減することができるようになる点です。VRはデバイスさえ用意してしまえば多くの場所を必要ともせず、大きなオブジェクトを会場に持ち込む必要もないため、運搬コストもかかりません。

そのため人員も最少限度で済ませ、ユーザーには強い臨場感を与えることができるため、プロモーション効果を最大限大きくすることも可能になるでしょう。

また、イベントブースなどでは体験できないことも体験してもらえるのがVRの特徴です。例えば日本酒を売りたい場合、試飲ブースだけでなくVRで製造過程を確認したり、酒蔵の迫力を身近に体験してもらえるなど、よりその商品についてインパクトを消費者に残すことができます。

消費者もまたそのような非現実空間を手軽に体験できるようになることで、イベントブースでありながら小旅行へ行ったような満足感を覚えてもらうことができるようになるでしょう。

非現実な体験は消費行動も促進します。イベントを最大までエンターテイメント化させることで、大きな販売促進効果も期待できるのではないでしょうか。

現実世界では提供できないメリットも提供

デジタルデータで情報を提供できるのも大きな特徴です。VR動画の最後にクーポンコードなどを配信すれば、消費者は自前のスマートフォンなどでも詳細情報を確認することができ、結果的に情報共有を促したり、SNSのキャンペーンなども活用すれば、大きなマーケティング効果も期待できます。

VRで疑似体験することで記憶に強く残り、行動に移す確率も高くなります。

既存のVR技術のレベルでも十分ビジネスに活用可能

このように、VRがまだそこまでビジネスの世界で普及していないとはいえ、現在の技術レベルでも十分にマーケティング施策に活用していくことが可能です。

VR動画の撮影も撮影も簡単

VR動画は撮影にコストがかかってしまうのではないかと思われる方もいるかもしれませんが、現在ではVR撮影に必要な360度カメラなどのコストも大幅に下がってきており、一般的なカメラと変わらないレベルで入手することもできます。

編集や撮影方法も特段難しいということはなく、従来の動画編集技術があれば十分に対応することが可能です。これまでに動画撮影を行なってきた経験があれば、VR動画も提供することができるようになるでしょう。

VRをいかに活用していくかがポイントに

そしてVR動画を撮影する上で最も重要になってくるのが、おそらくその企画力です。せっかくのVR動画ということですから、従来の平面的な動画では表現できない臨場感などを体験してもらうために、どのようなものを撮影するかで視聴者の印象も大きく変わってくることでしょう。

360度全ての方向をカメラに捉えることができるという効果は、これまでにない臨場感を受け手に伝えることができます。まるでその場にいるような錯覚をうまく与えることができれば、印象に残ることは間違い無いでしょう。

VRは仮想現実を視聴者に見せてくれるものですが、それが実際のオフラインの世界にも存在するということであれば、是非とも現実でも体験してみたい、となる可能性も高いと考えられます。V2Oをうまく活用すれば、従来の販売促進の施策よりもはるかに高いレベルの効果を得ることが期待できます。

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