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パルコのインストアテクノロジー体験してみた!AIを活用した業務支援の現場

株式会社パルコは、「Amazon Echo を活用した「音声案内サービス」を独自開発、4 月 3 日(火)より池袋 PARCO 館内 10 カ所に導入し接客を開始」と発表しました。

http://www.parco.co.jp/pdf/jp/cname_20180329180836.pdf

パルコでは、この他にもデジタルサイネージや接客ロボットの導入など、インストアテクノロジーを積極的に導入しています。
本記事では、パルコが開発した音声案内サービスについての体験レポートをお届けいたします。

音声案内サービスの概要

Amazon Echoとは

Amazonが開発したAIアシスタントAlexa(アレクサ)を搭載したスマートスピーカー。
スマートスピーカーにできることの基本ともいえるのが「質問と回答」です。人に向けて話すように質問することで、スマートスピーカーが返事をしてくれるというもの。ベーシックな質問では「今何時?」「今日の天気は?」など。
ほかに、アラームの設定、音楽の再生やニュースの読み上げ、他デバイスと同期させてスケジュール管理をしたり、メッセージの送受信をおこなうこともできます。

Amazon Echoは「スキル」と呼ばれる機能拡張のシステムでアプリ開発を行えます。
パルコは商業施設の案内に特化した「PARCO スキル」を開発。来店客は取扱い商品に関する情報や、周辺施設の情報を音声で検索することができます。

★スマートスピーカー、AIアシスタントについては「AIアシスタント、スマートスピーカーが変える購買行動の未来」もご覧ください。

パルコの店内案内その1:音声案内サービス使ってみた!

PARCO池袋店の店内10ヶ所に設置された「Amazon Echo」。店内案内というからには、出入口付近にあるのですが、意外と見つけられずにしばし探してしまいました。

Amazon Echoをはじめとしたスマートスピーカーは、もともとが室内で利用する用途であり、デザイン的にもシンプルで大きさもコンパクトです。PARCOはファッション中心の店舗ですので、あまり派手なPOPなどでアピールするのは店舗デザインとそぐわないからではないかと推測します。

さっそく、Amazon Echoに話しかけてみます。
「アレクサ パルコを開いて」と話しかけることでAmazon Echoが起動し、上部のランプが青く光ります。

起動後、具体的な質問をしていきます。
「子供服は?」「トイレはどこ?」といった質問には確実に回答が返ってきます。

「靴が欲しい」には『女性用ですか?男性用ですか?』とさらに詳細な情報を求め、より正確な案内を行えるようになっていました。

「ATMはどこ?」という質問に対して、館内に該当施設がない場合は近隣のATMを案内するなど、回答内容も幅がある印象です。

回答できないことも

周囲が賑やかなためか、「ATMはどこ?」という質問に『時計ですね』と誤認識をしたり、「子供服、他には?」といった複合的な質問には『すみません、聞き取れませんでした』という反応をしたりと、まだまだ発展途上のようです。
「ものまねして」などの【業務外の質問】に対しても、『すみません、聞き取れませんでした』という回答でした。

また、店舗を案内されても該当する1~2店舗しか紹介されないため、それしかないのか、他にもあるのか判断がつかないこともありました。

音声案内だけでは案内しきれない

音声で『本館○Fにございます』といった案内が流れるのみで、聞き逃してしまうともう一度聞かなくてはならなかったり、視覚的情報がないため若干不案内だなと感じました。

下部にタブレット画面が表示されていますが、タッチパネルのインタラクティブ表示ではなく、ブラウザ固定表示でした。
今後は画面にフロアマップが表示されるなど、音声案内と連携していくものと思われます。

参考:名古屋パルコでの実証実験

Amazon Echoを活用した店内案内が名古屋パルコで期間限定で行われています。こちらでは自走ロボットにAmazon Echoを搭載し、ロボットが目的地まで自走して案内するという進化版です。このロボットは日本ユニシス株式会社と08ワークス株式会社と共同で開発した、商業施設・小売店等での業務に特化した自走ロボット「Siriusbot(シリウスボット)」で、実証実験として実際に来店されるお客様へ館内のご案内、テナント従業員向けに棚卸の業務補助のサービスを提供するとのことです。

パルコでは、「案内業務における「店舗案内機能」は、店舗だけでなく空港や駅ビルなど広い施設内や観光施設など、 多言語による案内を必要とする施設での利用も期待でき、棚卸し業務における「在庫管理機能」は、 倉庫での商品管理でも活用できます」とし、店舗業務を少しずつAIロボットが代替していくようです。

参考:接客ロボットを音声で呼び出し! 店内案内と棚卸補助を行うロボットを期間限定で導入
http://www.parco.co.jp/pdf/jp/cname_20180511132741.pdf

パルコの店内案内その2:案内タブレット

有人インフォメーションの近くに、案内タブレットが2台ありました。こちらはタッチパネルで、アイコンやキーワードから入力が可能でした。
多言語対応しており、外国人の方にも使いやすいUIです。

ただし、検索結果がAmazon Echoの音声案内とは異なっていました。タブレットの案内アプリと、Amazon Echoの音声案内は連携していないようです。

パルコの店内案内その3:デジタルサイネージ

正面入り口近くに、大型のデジタルサイネージが4枚設置されていました。

ポスター風の掲示もありますが、画面が切り替わると小さな商品写真が多数動き、派手な演出で目を引きます。

商品写真にタッチすると、商品の詳しい情報やQRコードが表示されます。
なかなか目当ての写真を捕まえられず、ゲーム性の高いインタラクティブなコンテンツに感じました。小さなお子様にも楽しんでもらえそうです。

ただ、気になった点としては、訪問した5月の時点でまだ冬のコートの情報があったり、QRコードが表示されてスマホで読み取ったとしても、その先のページがNot Foundだったりと、中には情報が古いものもありました。

まとめ

スマートスピーカーを使った店内案内は、非常に先進的な試みといえます。
多言語化やバリアフリーの観点からも、多様な案内方法があった方がユニバーサルな小売店として注目されそうです。

音声での店内案内を皮切りに、AIを活用した業務支援の範囲は今後も広がっていくと考えられ、様々なアイデアが試されていくことでしょう。

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